
AIのおすすめは2つの面に出る——両面露出とランキングの関係
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Google検索でAIが答えを作る場所には、大きく分けて「AI概要(AI Overview)」と「AIモード(AI Mode)」の2つがあります。同じキーワードなら、どちらも同じブランドを挙げてくれそうに思えます。ところが実測してみると、紹介される顔ぶれは一部違い、片方だけに出るブランドがとても多いのです。この記事では、AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月に計測した実測データをもとに、なぜ両面を別々に意識する必要があるのかを整理します。
AI概要とAIモードは別の生成面で、選ぶブランドが完全には一致しません。実測した267ブランドのうち、両面に出たのは140ブランド、片面だけは127ブランドとほぼ半々でした。上位のブランドは両面に出やすい一方、中位以下は「AI概要だけ」「AIモードだけ」に分かれます。両面に安定して出て初めて、取りこぼしがない状態と言えます。
まず前提を整理します。どちらもGoogle検索が生成AIを使って答えを作る機能ですが、出る場所と作り方が違います。
AI概要(AI Overview)は、検索結果ページの上部に表示される要約です。ふつうに検索したとき、青いリンク一覧の前に「AIによる概要」として答えが出てくる、あの部分です。AIモード(AI Mode)は、対話しながら質問を深掘りできる専用の回答画面です。追加の質問を重ねて、より突っ込んだ比較や条件出しができるように作られています。
大切なのは、この2つがそれぞれ別の仕組みで答えを組み立てているという点です。同じ「◯◯ おすすめ」というキーワードでも、AI概要が挙げるブランドとAIモードが挙げるブランドは、必ずしもそろいません。だからこそ、事業者としては「AIに出ているか」ではなく「どちらの面に出ているか」まで見る必要があります。
ここからは実測データで見ていきます。AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に、19業種・190キーワードについて、AI概要とAIモードに実際に登場したブランドを順位つきで記録しました。対象は全267ブランド、のべ1,012レコードです。各ブランドがどの面に出たかを、次の3つに分類しています。
全267ブランドのうち、両面に登場したのは140ブランド、片面だけに登場したのは127ブランド。ほぼ半々で、およそ2つに1つのブランドは片方の面にしか出ていません。のべ登場を面ごとに見ると、AIモードのみ43.4%/両面38.2%/AI概要のみ18.4%という分布でした。
この数字が示すのは、「AIに紹介されている」と一括りにできないということです。片面だけのブランドが127もあるということは、「AIモードでは名前が挙がるのに、AI概要ではまったく出てこない」あるいはその逆、というブランドがそれだけ多いということです。ユーザーがどちらの面を見ているかで、出会えるブランドが変わってしまいます。
※ 数値はAIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測値(19業種/190キーワード/267ブランド/のべ1,012レコード)。掲載面の分類は計測時点のもので、AI概要・AIモードの挙動は各サービスの仕様変更等の影響を受けます。全体の数字だけだとイメージしにくいので、同じキーワードの中で掲載面が分かれている実例を見てみましょう。いずれもAIおすすめナビが2026年7月に計測した順位・掲載面です。
上位3社はきれいに両面に出ていますが、4位以下は面が割れています。同じ順位帯でも、AI概要だけのブランドとAIモードだけのブランドが混在しているのが分かります。
| 順位 | ブランド | 掲載面 |
|---|---|---|
| 1位 | 三井住友カード(NL) | 両面 |
| 2位 | JCBカードW | 両面 |
| 3位 | 楽天カード | 両面 |
| 4位 | ライフカード | AI概要のみ |
| 5位 | アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード | AI概要のみ |
| 6位 | PayPayカード | AIモードのみ |
| 7位 | リクルートカード | AIモードのみ |
この業種でも同じことが起きています。ワタミの宅食ダイレクトとウェルネスダイニングはAI概要だけ、Dr.つるかめキッチンとまごころケア食はAIモードだけ。お客様が見ている面によって、出会える宅配弁当ブランドが違ってくるわけです。
| 順位 | ブランド | 掲載面 |
|---|---|---|
| 4位 | ワタミの宅食ダイレクト | AI概要のみ |
| 6位 | ウェルネスダイニング | AI概要のみ |
| 7位 | Dr.つるかめキッチン | AIモードのみ |
| 8位 | まごころケア食 | AIモードのみ |
一方で、上位が両面できれいにそろう例もあります。「ネット証券 おすすめ」では、上位4社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券)がいずれも両面に登場しました。それに続く5位の三菱UFJ eスマート証券はAI概要のみ。ここでも、上位ほど両面に出やすく、順位が下がるほど片面に分かれるという傾向が見て取れます。
3つの実例に共通するのは、「AIに出ている=安心」ではないということです。片面だけの状態は、たとえば次のような取りこぼしを生みます。
お客様がどちらの面を使うかを事業者側でコントロールすることはできません。だからこそ、両面に安定して出て初めて「取りこぼしがない」状態と言えます。まずは自社が今どちらの面に出ているかを把握し、出ていない面を埋めていく——この視点が実務では欠かせません。
そしてもう1つ、実例からも見えたように上位に評価されているブランドほど両面に出やすいという傾向があります。片面ずつを小手先で狙うより、「そのテーマで確かな情報源だと認識される」状態を地道に積み上げることが、結果的に両面をそろえる近道になりやすいと考えられます。上位ほど両面に出やすいという相関については、AIのおすすめは2つの面に出る——両面露出とランキングの関係でくわしく扱っています。
なお、ここで紹介した数字はあくまで2026年7月時点の実測値であり、同じ結果を保証するものではありません。AI概要・AIモードの挙動は、各サービスの仕様変更の影響を受けて変わり得ます。だからこそ一度きりの確認ではなく、両面それぞれを定期的に見ていくことが大切です。
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どちらもGoogle検索が生成AIで答えを作る機能ですが、出る場所と作り方が異なります。AI概要(AI Overview)は検索結果の上部に要約として表示されるもので、AIモードは対話しながら深掘りできる専用の回答画面です。別々の生成面のため、同じキーワードでも紹介されるブランドの顔ぶれが完全には一致しません。AIおすすめナビが2026年7月に計測した267ブランドのうち、両面に登場したのは140ブランド、片面だけに出たのは127ブランドとほぼ半々でした。
特効薬はありませんが、実測では上位に評価されているブランドほど両面に登場しやすい傾向がありました。信頼できる一次情報を整え、そのテーマで確かな情報源だと認識される状態を目指すことが基本です。あわせて、AI概要だけ・AIモードだけといった片面の取りこぼしが起きていないかを両面で定期的に確認し、弱い面を重点的に補強していくことが有効です。ただしAIの挙動は各サービスの仕様変更の影響を受けるため、同じ結果を保証するものではありません。
片方だけを選ぶより、両面をそろえて狙うのが基本の考え方です。片面だけだと「AIモードでは紹介されるがAI概要では出ない」といった取りこぼしが生まれ、その面を見ているお客様には届きません。あなたのお客様がどちらをよく使うか分からない以上、両面に安定して出て初めて取りこぼしがない状態と言えます。まずは自社が今どちらの面に出ているかを把握し、出ていない面を埋めることから始めるのがおすすめです。
本記事は2026年時点の一般的な情報をもとに作成しています。AIによる紹介・引用や検索順位は各サービスの仕様変更等の影響を受けるため、効果を保証するものではありません。
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